京都市営清水山墓地から向日市寺戸町墓地へ、お墓の移転工事
こんにちは。京都市、亀岡市、宇治市、向日市、長岡京市、八幡市をはじめとした、京都南部にてご対応させていただいております、石材店かわむらの川村です。京都市営清水山墓地から向日市寺戸町墓地へ、お墓の移転工事をさせていただきました。
移転工事 京都市営清水山墓地から向日市寺戸町墓地へ
ホームページをご覧になったお客様から、お墓の移転をご依頼いただきました。京都市営清水山墓地にお墓があり、よりお参りのしやすいお住まい近くに移転したいとご希望で、このたび向日市の地域墓地を用意されたそうです。早速現地確認に向かいました。
こちらが移設前のお墓です。昭和50年建立のお墓で、45年ほど経っていましたが、きれいにクリーニングすれば十分使える状態でした。行先の墓地の広さを伺っていたので、お見積りを差し上げて工事をお任せいただきました。
お客様とご相談して、まずは清水山墓地のお墓の解体工事を行いました。ご家族様とお寺様でお性根抜きをされて、後日お墓工事の前に私どもでご遺骨の取り出しを行い、お寺様までお持ちしました。お墓の石はすべて取り外し、必要な石材は工場へ持ち帰ってクリーニング等をし、巻き石の施工完了までお預かりしました。墓地を更地に戻して市へ返還、これでこちらの墓地での作業は完了です。
こちらは移転先の向日市の墓地です。巻き石の下はしっかりと地固めをします。
前方の巻き石の裏側です。石と石の接合部分は耐震ボンドを使用して接着します。また、印のようにアンカーボルトを取り付けて・・・
L字の耐震金具を設置します。ステンレス製のさびにくい金具で、石と石がずれたり開いたりすることを防ぎ、しっかり固定します。
巻き石を巻き終わり、納骨室を設置、中に土を埋め戻しました。
納骨室の上に、一旦工場へ持ち帰ってクリーニングを終えた墓石本体を設置していきます。まずは下台を設置しました。
下台の上に、上台を設置しています。ここでも耐震ボンドを使用しています。
順に据え付けていき、棹石まで設置が終わりました。下台の開口部が納骨口になります。棹石手前にはステンレス製の水塔婆をお付けしました。以前はヒモで棹石に結び付けておらえたので、ご用意させていただきました。
下台の手前にボンドを付けて、お花立をここに接着します。当店では、高さのあるお花立がぶつかって倒れたりすることのないよう、接着して仕上げます。
お墓の周りは防草施工をしてから砂利を敷いて仕上げます。
移設工事完了です。墓地の広さにあった巻き石を新設、クリーニングしてきれいになったお墓本体を設置しました。砂利は那智黒です。
文字彫刻部分や石の継ぎ目、家紋の周りなどについていた黒い水垢は、クリーニングできれいに取り除きました。真っ黒だった水溜めもとてもきれいになり、全体的にすっきり明るくなっています。供物台を置いているのは、以前からお使いになっていた黒い石です。またご希望で、花筒をステンレス製に変更しました。
花立側面には、印のような水抜き穴も設置しました。中に水が入ってもこの穴から抜けるので、清潔を保てます。後方は新しく塔婆立ても設置しています。
今回はお墓の移転のお仕事でしたが、お客様は、「どういう手順でやったらいいのか分からない」とご不安そうでした。移転とひと口に言っても、以前の墓地での工事、墓地の返還、新しいお墓の準備、墓地の申請など、様々な工程があります。お墓の移転は何度も経験されることではありませんので、分からない方がほとんどだと思います。今回は、新しい墓地で準備が必要となるものをご提案したり、改葬届などの書類をいつ頃提出すればよいかご連絡するなど、細かくお電話でお打ち合わせしつつ、順序良く進めることができました。どうしたらいいか…と悩まれるより、お気軽に一度ご相談をいただければ、大まかな流れをご案内し、実際の細かい手続き等はお手伝いをしながらご一緒に進めて参ります。どうぞ安心してご相談ください。
お墓の移転・引っ越しに関する記事
●京都市内のお寺様墓地にて、福岡県からのお墓の引っ越し・移転工事。入念な準備でスムーズな引っ越し
●棹石の交換と霊標の新設、同墓地内での移設工事をさせていただきました。香川県産庵治石細目のお墓、京都市西京区の沓掛墓地にて